本・老若男男
走馬燈のように目に浮かぶ、とか、目から鱗、とか、いわゆる慣用句というものがある。私は偏屈者だから、入学式、卒業式には絶対に「地震で倒れて危なかったのは電灯ですが、tradition 伝統は君たちが作るものです」とか「こけら落としといいますが、まず入らなければこけら落としは行えません。もちろん沽券に関わる、であり、股間ではありません。今から股間に関わってはいけません。絶対合格!落とすのは人であり、合格の時の涙です」、と訳の分からぬことを言おうと思っている塾の先生です。
などと、私はへそ曲がりだが、昨日は本に関わる2件があった。著者が目に浮かぶ本を頂いたり、経営者とは、と鱗が落ちるような読書人にお会いした。
昨日上梓されたばかりのその本は、敬愛する先輩からのご配慮で、軽愛する随筆家からお届け頂いた。著者はたぶん私と正反対の立場なのかもしれぬが、なぜか共通する部分を感じさせる著作であった。力を抜いた部分に著者の人柄が現れている。雰囲気を感じさせる、情景を目に浮かべさせる好著であった。
読書人は大先輩である。経済界に身を置くその方が今読んでいらっしゃるのは瀬戸内寂聴の「源氏物語」だという。下世話な言葉で恐縮だが、格好良い。柏崎経済界にこのような方がおられることだけで誇りである。東芝の西田社長はご自身、西洋思想史で学問の道を究めようと思われたとか、丸山真男氏の著作に奥様のお名前が出て来るとか、いう過日の新聞記事を思い起こさせた。
お二人とも男性である。昨日は私にとって本の日であった。
ありがとうございました。
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